「うどん県」と名乗る香川県の特徴

香川県は数年前に「うどん県」と名乗るようになって特に有名になりましたが、香川県の特徴はうどんだけではありません。面積が日本一狭い都道府県であること、災害が比較的少ないということも特徴です。また、オリーブやそうめんなどが特産として知られている小豆島や、鉄道道路併用橋で世界最長を誇る瀬戸大橋も香川県にあります。名所では「こんぴらさん」の愛称で知られている金刀比羅宮や、弘法大師・空海が創建した、四国八十八ヶ所霊場の第75番札所である善通寺などが有名です。他にも、江戸時代の通貨である寛永通宝の形を模した巨大な銭形砂絵があったりします。

四国の北東部に立地し、北に瀬戸内海、南には讃岐山脈が連なっています。さらに、先程紹介した小豆島以外にも、塩飽諸島や直島諸島など、110ほどの島々が存在しています。他にも、川が少なかったり短かったりするので、貯水に力を入れている県でもあります。例えば、日本最大の灌漑用のため池であり、700年代に道守朝臣によって造られた満濃池など、約16000か所ものため池が造られています。

気候は年間を通して穏やかで、雨量が少なく晴天の日が多いです。さらに、日照時間が長いという特徴を活かして小豆島では15、16世紀ごろから、坂出・詫間・宇多津等では江戸時代後半から塩作りが行われています。冬の積雪はほとんどありませんが、夏に瀬戸内海で風が収まって波の穏やかな状態が続いたり、四国山地からのフェーン現象が起こったりすることにより、猛暑日や熱帯夜になることもあります。